国会議事堂の正式名称は、今でもウエストミンスター宮殿です。西暦1040にエドワード懺悔王がウエストミンスター寺院の隣に宮殿を造ったことから歴史は始まります。1529年にヘンリー8世がホワイトホール宮殿に移るまで、宮殿として使われていました。その後、王様が使わなくなった宮殿を議会に渡し、国会議事堂として使われるようになりました。

現在の建物は1834年の火災の後、チャールズ・バリーの設計によって、現在の建物が造られました。室内装飾を担当したのはオーガスタス・ピュージンでした。中世の絵画や彫刻を好んだアルバート殿下(ヴィクトリア女王の夫)のために、フレスコ画や鉄細工品の職人を選びました。

普段は、もちろん国会議事堂として使われていますが、夏の間だけ一般公開されています。南のヴィクトリア・タワーから入場し、貴族院の議会場、貴族院のロビー、庶民院のロビー、そしてテレビでも国会中継が行われる庶民院の議会場、そして最後にウエストミンスター・ホール(14世紀の建物)と見学できます。建物から出たら、目の前にビックベンと呼ばれる時計塔があります。