イングランドで最も美しいといわれるこの城は、今からおよそ900年前にノルマンの貴族によって建設されたのが始まりです。エドワード1世の時代に王家の所有になり、その後300年間王宮として使われました。ワインセラーはリーズ城最古の部分で12世紀中期の建物です。

中世にはイングランド王妃6人が城主となったため、「貴婦人の城」と呼ばれるようになりました。王妃のうち3人はフランスの王女で、フランス王家の洗練された華麗な趣味をリーズ城にもたらしました。現在、1430年ごろのカトリ-ヌ・ド・ヴァロアの時代の公式の寝室、木製の風呂、悪天候の時にそぞろ歩くための王妃の歩廊、礼拝堂などが再現されております。

16世紀半ばに城は王家の手を離れ貴族に次々に受け継がれ、1926年にアメリカ人ベイリー婦人の手に渡ります。ベイリー婦人はリーズ城が恒久的に一般の人々のために使われるように保存するには、非営利財団を組織するのが最上の道だと考え、リーズ城財団が設立され、今日に至ります。